どうも、('A`)です。
久しぶりの日記です。もうね、今年の札幌はいつもと違ってムシムシして
(虫の方じゃないですよー、蒸しの方です)体調を崩す人が多いです。
まあ、私の方はお陰様でなんとか生きています。もうすぐ脳梗塞になってから
3年経ちます。早いものです。
ちょっと会話の途中で処理が追いつかなくなって、会話が詰まる事もありますが、
日常生活を過ごす分にはあまり障害にはなりません。
(もともと病気になるまえから、('A`)の脳はシングルタスク、と言われてましたから・・・)
さて、先日プレスリリースでハイブリッドBananaの構築についてお知らせしましたが、
昨日(8/4)に第1号機banana3801がデビューしました。
で、今日はハードウェアの仕様とベンチマークを簡単にお知らせします。
まずCPUですが、root弟(´・ω・`)の方に聞いたら、i5-650で注文したそうです。
ですが、ちょっとPolywellの方でハードの調達に時間がかかってしまい、
最終的に到着した時に積まれていたのはi5-655Kでした。
このCPUは皆さんもご存じの通り「オーバークロック機能」がついたものです。
で、たぶんその関係でサーバのマザーボードもINTELの純正なのかな、と。
(dmesgの結果はコチラから見れます。で、その中で「INTEL DQ57TM」という
文字列が見つかるはずです。)
Polywellはサーバだけではなく、ゲームPCも作っていますので、i5とかも
オーバークロック機能が使えるタイプを仕入れたのかなあ・・・
で、今回のサーバには適用していませんので、ご安心を。
(適用したら大変です。あくまでも個人で使うPCで自己責任の下使うなら、の
機能なので・・・)
ちなみにオーバークロック機能を使うにはBIOSの方でその機能が有効になる様に
予め設定しておかないといけません。('A`)時間が無かったので詳しく確かめて
いませんが、消費電力とかも設定するみたいです。
今回のサーバのスペックをざっとですが書いてみました。
CPU : Intel Core i5 K 655 @ 3.20GHz
RAM : 8GB
NIC : 1つ(em0のみ)
HDD1 : Seagate ST3320613AS 320GB SATA300
HDD2 : INTEL SSDSA2M080G2GC 2CV102HD 80GB SATA300
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で、サーバの写真が今回無いのが残念ですが、たぶん電源ユニットは
260Wのものだったと思います。
ぱっと見ですと、Hybrid TigerのHDD構成で、NICとメモリが減って
CPUもi7->i5となりましたので、「小型のhayabusa」という感じでしょうか。
(個々のHDDはRAID構成にはしていません。それぞれ単体で動く様になっています。)
個人的にはこのHDD構成、好きなんですよねえ・・・
あ、そうだ。今回からSATAのHDDが250GB -> 320GBに増量になったんだっけ。
(もうね、250GBのHDDも流通量がだんだん少なくなってきましたから。HDDの
大容量化の流れはどんどん進んでいます。)
で、毎度おなじみのunixbnchでのベンチ結果です。
スコアの値(トータルスコアが747.1)が予想よりも高かったです。
ひょっとしたら、もっと低いグレードのCPUでも良かったんじゃないかなあ、と。
過去に取ったベンチマークはOSのバージョンが違っているので単純に比較できないかも
しれませんが、それでも優秀な方のサーバに入るのでは、と思います。
【Hybrid Bananaベンチ結果】
===================================================================================
BYTE UNIX Benchmarks (Version 5.1.2)
System: banana3801.maido3.com: FreeBSD
OS: FreeBSD -- 8.1-RELEASE -- FreeBSD 8.1-RELEASE #0: Tue Aug 3 21:28:57 UTC 2010
root@banana3801.maido3.com:/home/service/obj/usr/src/sys/ATIGER64811
Machine: amd64 (ATIGER64811)
Language: en_US.utf8 (charmap=, collate=)
CPU: no details available
12:55AM up 44 mins, 2 users, load averages: 0.01, 0.01, 0.15; runlevel
------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: Wed Aug 04 2010 00:55:36 - 01:23:36
unknown CPUs in system; running 1 parallel copy of tests
Dhrystone 2 using register variables 20801399.2 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 4375.4 MWIPS (9.6 s, 7 samples)
Execl Throughput 3472.6 lps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 105319.1 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 162751.5 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 107515.1 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 1580308.0 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 240933.4 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 10719.1 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 4232.6 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 730.9 lpm (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead 1032102.5 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 20801399.2 1782.5
Double-Precision Whetstone 55.0 4375.4 795.5
Execl Throughput 43.0 3472.6 807.6
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 105319.1 266.0
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 162751.5 983.4
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 107515.1 185.4
Pipe Throughput 12440.0 1580308.0 1270.3
Pipe-based Context Switching 4000.0 240933.4 602.3
Process Creation 126.0 10719.1 850.7
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 4232.6 998.3
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 730.9 1218.2
System Call Overhead 15000.0 1032102.5 688.1
========
System Benchmarks Index Score 747.1
banana3801#
===================================================================================
で、ハイブリッドBanana1号機はさっそくデビューしましたが、その後特化型スレで、
こんな事が言われてました。トホホ・・・
546 :root▲▲ ★:2010/08/04(水) 22:04:27 ID:???0
あ、だめじゃん。
banana3801、例の半二重病、発生しているです。
たぶんマザボがハイブリッドtigerのと違うからだな。
%ifconfig em0
em0: flags=8843<UP,BROADCAST,RUNNING,SIMPLEX,MULTICAST> metric 0 mtu 1500
options=219b<RXCSUM,TXCSUM,VLAN_MTU,VLAN_HWTAGGING,VLAN_HWCSUM,TSO4,WOL_MAGIC>
ether 70:71:bc:18:c0:32
inet 206.223.153.115 netmask 0xffffff00 broadcast 206.223.153.255
inet 206.223.153.119 netmask 0xffffffff broadcast 206.223.153.119
media: Ethernet 100baseTX <full-duplex> (100baseTX <half-duplex>)
status: active
548 :root▲▲ ★:2010/08/04(水) 22:06:09 ID:???0
>>546
> media: Ethernet 100baseTX <full-duplex> (100baseTX <half-duplex>)
これは、とりあえず em のドライバにこのパッチあてて
カーネル作り直せば回避できるです。
http://qb6.2ch.net/_sec2ch/e1000_phy.c-freebsd8.0.patch
8.0R 用ですが、8.1R でも当たるのは確認済。
|
では、社内サーバを使って教えて頂いたパッチを当てるのをちょっと勉強してみます。
cvsupでソースを取ってきてから、まずはmbufのパッチを当てます。
# cd /usr/src
# fetch http://security.FreeBSD.org/patches/SA-10:07/mbuf.patch
mbuf.patch 100% of 350 B 1921 kBps
# fetch http://security.FreeBSD.org/patches/SA-10:07/mbuf.patch.asc
mbuf.patch.asc 100% of 196 B 1470 kBps
# patch < mbuf.patch
Hmm... Looks like a unified diff to me...
The text leading up to this was:
--------------------------
|Index: sys/kern/uipc_mbuf.c
|===================================================================
|--- sys/kern/uipc_mbuf.c (revision 209948)
|+++ sys/kern/uipc_mbuf.c (working copy)
--------------------------
Patching file sys/kern/uipc_mbuf.c using Plan A...
Reversed (or previously applied) patch detected! Assume -R? [y] y
Hunk #1 succeeded at 302.
done
#
|
で、次に教えて頂いたパッチをe1000_phy.c-freebsd8.0.patch -> e1000_phy.c.patchに
変更して設置し、当てます。
# fetch -o e1000_phy.c.patch http://qb6.2ch.net/_sec2ch/e1000_phy.c-freebsd8.0.patch
e1000_phy.c.patch 100% of 513 B 4253 kBps
# patch < e1000_phy.c.patch
Hmm... Looks like a unified diff to me...
The text leading up to this was:
--------------------------
|--- e1000_phy.c.ORG 2009-10-24 18:10:29.000000000 -0700
|+++ e1000_phy.c 2010-05-12 07:25:38.000000000 -0700
--------------------------
File to patch:
No file found--skip this patch? [n] y
Skipping patch...
Hunk #1 ignored at 1036.
1 out of 1 hunks ignored--saving rejects to e1000_phy.c.rej
done
#
|
んんん?どのファイルにパッチを当てたらいいのか判らない、と言ってるなあ。
(File to patch: という形で要求メッセージが出ています。)
じゃあ、こういう時に一番確かなのは、対象のファイル e1000_phy.c がある
ディレクトリに移動して、そこにパッチファイルを設置すれば良いです。
# find /usr/src/ -name e1000_phy.c -print
/usr/src/sys/dev/e1000/e1000_phy.c
|
はい、出てきました。では、さっそく。
# cd /usr/src/sys/dev/e1000
# fetch -o e1000_phy.c.patch http://qb6.2ch.net/_sec2ch/e1000_phy.c-freebsd8.0.patch
e1000_phy.c.patch 100% of 513 B 4350 kBps
# patch < e1000_phy.c.patch
Hmm... Looks like a unified diff to me...
The text leading up to this was:
--------------------------
|--- e1000_phy.c.ORG 2009-10-24 18:10:29.000000000 -0700
|+++ e1000_phy.c 2010-05-12 07:25:38.000000000 -0700
--------------------------
Patching file e1000_phy.c using Plan A...
Hunk #1 succeeded at 1265 (offset 229 lines).
done
#
|
うん。いちおうsucceeded(成功)と表示されているので、パッチは当たった様です。
この状態からカーネル再構築して、サーバを一度リブートすると、新しいカーネルで
動くようになります。
(あ、この作業はまだ実機では行なっていませんので、、、必要ならお知らせ下さい。)
さて、人が少なくなってきたので、ちょっと('A`)も色々お手伝いしなければならない事が
ありますので、本日はここまで、です。
それでは、また。
【追記 13:15】
ハイブリッドBananaで半二重になる問題、解決したようです。
で、('A`)は初めてi5のサーバでカーネル再構築を走らせたのですが、早い、早い。
buildkernelでj無しで動かして丁度10分、installkernelは30秒で終わりました。
社内で使っているサーバ(Core2 E6300)の感覚で「作業には1時間必要です」と言ってたので
その後直ぐに「作業が終わったので、サーバリブートします」と言いづらかったです。
(見積もりがなっていないと思われちゃうなあ・・・だって本当に早いんだもん。)
まあ、できれば次回はサーバの構築を最初から手掛けたいなあ。。。
問題はj無しのbuildworldでどのくらい時間がかかるか、ですね。
ではでは、失礼します。
【ちょっと言い訳】
以前納品したHybrid Tigerサーバで「p5なんちゃら」のモジュールが動かない、という事が
ありまして・・・・どうして動かなかったのか良く判っていません。
Hybrid Tigerではperlのバージョンが5.10.1でportsからソースをコンパイルしてインストール
していました。(理由はSpeedyCGIやmod_perlのインストールする際にperlでスレッドサポートが
有効になっていないと、エラーになるからです。)
で、perlはインストールされるのですが、名前がperl5.10.1ではなく、perl-threaded-5.10.1と
なります。
なので、pkg_addで入れるとperl5.10.1に関連付けられてるのに入っているのが、
perl-threaded-5.10.1だよっ、と言われて警告出てました。
で、途中から「p5なんちゃら」をportsからソースをコンパイルしてインストールする様に
変えてみたのですが、なぜか一部のモジュールがちゃんと動きませんでした。
結局解決方法としてはportsのperl5.10.1内にあるMakefileに記述されている
rebuild-xs(これはportupgradeの機能を使ってpkgdb.dbに登録されているモジュールのうち
先頭の文字がp5〜から始まるものをportupgrade -f(強制的にアップグレード、いわゆる
アンインストール&インストール)をする)で再構築したら動く様になりました。
でもなあ、やってる内容はソースからインストールなのに、、、、
・最初からソースでインストール・・・動かない
・portupgradeでインストール・・・動く
となるんだろう?
うーん、うーん。
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