【追記 2011/02/08 13:25】
ども、ども、▲('A`)/です。
えー、どっかから「3TB HDDは使わないの?」と聞かれたのですが、
残念ながら色んな理由で使いません。(接続がSATAVでしか繋がらない、とか)
今回特注するサーバはその3TBのHDDに代わるものとして考え出しました。
まあ、価格の見積もりも大事ですが、実際に組めるかというのも気になります。
さて、さて。
↓ 本編はこちらです。
(2011/02/08 13:10)
どうも、▲('A`)/です。
おはようございます。
えー、ちょっと只今特注のサーバを作る為の手配を進めています。
「どんなサーバを作るの?」かと言いますと、仕様はこうです、ハイ。
[特注サーバ 仕様]
・ベースはハイブリッドBananaとする
・メモリとかNICの追加は無し
・SSDを1つ付ける
・2TBのHDDを2つ付ける
・SSDをシステムディスクとし、ここにOSをインストールする
・2TBのHDD2本でRAID(RAID0)を構築する
⇒4TB(実際の容量はちょっと目減りして3.6TB位かなあ)
回転数は7,200rpmでお願いします、ハイ
・パーティション構成はこうしようと思ってます。
SSD側 / 1GB
SWAP 8GB
/usr 4GB
/var 8GB
/home 残り全部
RAID側 /hd 丸ごと全部
こうする事で、ユーザのデータを/hd上に置いて、/homeの処から
スタティックリンクなんか貼って見える様にすれば、大容量の
データとかを格納できるかな、と。ニョホホホホ。
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で、今の処アメリカのデータセンターに見積もりをお願いしている段階です。
(もしかしたら、ケースは別物になるかも・・・)
電源容量の関係とか、冷却効率など色々と考えないといけないだろうから。
まあ、こちらの方は近況が判ったらお知らせしますね。
まあ、半分実験の意味合いがあります。
なんつったって、スタートが「ねえ、ねえ、2TB以上使えないの?」という
ところから始まっていますので・・・
2TBのHDDでRAID0で構築したら、まあこんな感じで作れるかな、と思いますが
流石にこの上には怖くてOSをインストールできません。
▲('A`)は古い人間なので、▲('A`)の中ではRAID0サーバって「特攻型」と
位置づけていたりします。だってね、どっかRAID0のどこかが壊れたら
そこでおしまい、になるのです。
まあ、読み出しとか書き込みとかはストライピング方式ですので、早いです。
そこが魅力でもあります。RAID0サーバはユーザが納得ずくで使う分には
良いのではないでしょうか。
あ、そうそう。残念ながらハイブリッドBananaではSATAVのHDDは使えません。
マザーボード(Intel DQ57TM)の方で対応していないのです。あしからず。
えーと、話はガラッと変わりますが、前回の日記で書いたのですが、
社内サーバw44(マザーはDQ965GF)にSATAVのカード(ASUS U3S6)を
取り付けて、SATAVのHDDを動かそうとしました。
結果としては、動かすだけならなんとかできる、といった処です。
(でも、十分に能力を引き出せない・・・、という事です。)
ええ、ええ、。
元々SATAVはP55/H55(今のi7・i5で使っているマザーボードの系統)でも
使えるのは限られていて(ASUS P7H55-M/USB3 とか P7P55D-Eとか)、今回の
Sandyで発表されたP67/H67系で本格的に使える様になるかな、という
見込みだったのですが、今回のIntelの不具合騒動で・・・残念な状況に
なっています。トホホ・・・
えーと、まずですね、いつものごとくAHCIモードをONにして
インストールしようとすると、SATA HDDとSSDの方で、SATA HDDの
方が認識されませんでした。BIOS上では両方とも認識されて表示
されているのに・・・
で、しょうが無いのでSSDの方にOSをインストールしてみようか、と
思ったら、パーティション設定のところでこんなメッセージが
表示されました。
<原文ママ>
WARNING: It is safe to use a geometry of 248085/16/63 for ada0 on
computers with modern BIOS version. If this disk is to be used on
an old machine it is recommended that it does not have more than 65535
cylinders, more than 255 heads, or more than 63 sectors per track.
Would you like to keep using the current geometry?
で、ですね。これはAHCIモードではなく、IDEモードだったらうまく
認識されるかな?と試してみたら、大丈夫でした。ちゃんと両方とも
HDDとして、かつSATA3として認識されました。
dmesgではこう表示されます。
ad4: 1907729MB <ST2000DL003 9VT166 CC32> at ata2-master UDMA100 SATA 6Gb/s
ad6: 122104MB <PLEXTOR PX-128M2S 1.00> at ata3-master UDMA100 SATA 6Gb/s
認識すれば、いいんでないの?と言わないで下さいね。
もうIDEモードという時点で負けなのです。もう勘のいい人だと気付いたと
思いますが、UDMA100と表示されている事でもうね、がっかりです。
つまりデータの最大転送速度がSATAVの能力値に達しないのです。
SATAVのデータの最大転送速度は6Gbps(判り易く言うと1秒間に約600MBの転送)
で、IDEのUDMA100ではデータの最大転送速度は1秒間に約100MBです。
ちなみにSATAUのデータの最大転送速度は3Gbps(判り易く言うと1秒間に
約300MBの転送)となります。
(なお、今まで言っている最大転送速度は理論上の値です。実際の値は
ハードウェアの劣化状況などで変わってきます。)
つまり、IDEモードで動かすという事は能力の1/6しか発揮できないという事なのです。
こればっかりはハードウェアの壁ですね、ハイ。
むりやり使ってカーネル&worldの再構築を行なっても
、SATAUとあまり変わりありませんでした。
(但し、そういう意味ではSATAVは健闘したと思います。
だって理論上の速度だとSATAUの半分と算出された構成で
ほぼ同じ時間で処理できた訳ですから・・・)
[w44 SATAUバージョン]
・CPUはCore2Duo E6300
・RAMは1GB
・HDDはSeagate ST31000528AS
(容量は1TB、キャッシュ32MB、回転数 7,200rpm)
・SSDはINTEL SSDSA2M080G2GC(容量は80GB)
で、実行結果はこうです。
[実行時間](w44(T-Banana))
・buildworld (jオプション無) 78分
・buildkernel (jオプション無) 18分
・installkernel 19秒
・installworld 1分20秒
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[w44 SATAVバージョン]
・CPUはCore2Duo E6300
・RAMは1GB
・HDDはSeagate ST2000DL003
(容量は2TB、キャッシュ64MB、回転数 5,900rpm)
・SSDはINTEL PX128M2S(容量は128GB)
[実行時間](w44(T-Banana))
・buildworld (jオプション無) 78分
・buildkernel (jオプション無) 16分
・installkernel 23秒
・installworld 1分19秒
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【w44 SATAU、SATAVでのカーネル&world再構築 所要時間】
SATAU SATAV
--------------------------------------------------------
・buildworld (jオプション無) 78分 78分
・buildkernel (jオプション無) 18分 16分
・installkernel 19秒 23秒
・installworld 1分20秒 1分19秒
--------------------------------------------------------
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そうですね。SATAVはとても魅力的な装置ですが、現時点では取り扱える
ハードウェアが少ないです。
今年の春に不具合対策版のマザーボードが発表になったら、使い倒して
みようと思っています。
さて、最後に昨日上田新聞や北森瓦版で取り上げられていましたが、
H67やP67のチップセットでもIvy Bridgeは動作するかも、という
記事を見つけました。正直「なんだかなあ・・・」という思いです。
H67やP67のチップセットでも22nmのIvy Bridgeは動作するみたい(by 上田新聞)
P67/H67は“IvyBridge”に対応可能(by 北森瓦版)
BIOSをアップデートすると使える様になるみたい、と記事では書いています。
でもね、個人的に▲('A`)はマザーボードのBIOSアップデートは避けたいのです。
ろくな思い出がありません。。。
もう昔々のお話ですが、T-Bananaが世に出始めた2007年6月頃にCore2Duoの
不具合対応で何台かのサーバのBIOSアップデートをしました。
(2chでもお祭りになったんじゃなかったかな?)
あの時は何台か瀕死の状態になって(ついでに▲('A`)も)大変でした。
当時はこんなプレス発表もBIG-server.comでしていたんだなあ・・・
あの時の記憶が蘇って、もうねBIOSアップデートという言葉を聞くのも
嫌になりました。
そうそう。あの時pc11とtmp7が入っていたbanana3108のアップデートに
2回失敗して、3度目の正直で成功したんだった・・・
(1回目はCDにBIOSアップグレード用のイメージが焼けていなかった、
2回目は焼いたアップグレード用のイメージのバージョンが違っていた。)
で、当時はマザーボードの仕様でUSBからのブートができなくって、
IDEでフロッピードライブを繋いで、FDにイメージを焼いたんだった・・・)
当時の雰囲気を知りたい人は(過去ログですが)以下のスレを見ると
いいかも、です。
サーバーダウン(鯖落ち)情報 part154
サーバーダウン(鯖落ち)情報 part153
えーと思い出話を一つ。
当時T-BananaサーバのマザーボードはIntel純正と、JETWAYというメーカーの
2種類存在したのです。
(JETWAYのはVIAのチップセットを使ったP4M9MP でした。)
今はもうこのマザーボードのサーバは現役で動いていなかったと思います。
このCore2Duoの対応で、最終的にマザーボードをIntel純正に入れ替えたのでした。
さて、今回の構成変更で、長年使っていたw44のHDD(ST3250620AS)が
お亡くなりになってしまったので、これから埋葬する処です。トホホ・・・
それでは、また!▲('A`)/
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